効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池自動車特許

トヨタが、自社の保有する燃料電池自動車関連の特許を無償で公開すると発表した。それも日本で最初に発表したのではなく、米国の展示会場でのことだ。この意味するところはトヨタが抱く燃料電池自動車の普及に向けた難しさの表現だろうと思う。ここでも少し前に、燃料電池自動車が本当に普及するのかという疑問を投げかけた。水素充填ステーションが普及しなければこの自動車は動けないのだが、この両者はニワトリと卵の関係にある。燃料電池自動車の価格が今年売り出されたトヨタのミライから見ると、一般に広く使われるようになるには時間がかかる。補助を貰っても500万円。そこで他社にも技術を公開して商品化し、価格を下げることで市場を拡げようとする苦肉の策だという感じがする。トヨタの思惑通りに事が運ぶかについては、なかなか難しいと感じている。水素の流通網を確立するのにも時間と膨大なコストがかかるからだ。東京都が2020年のオリンピックに向けて水素社会を生み出すという政策を打ち出したが、これだけでは間に合わないだろう。