効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

炭素繊維

炭素繊維は鉄の4分の一の軽さで10倍の強度を持つ。車体の約2割を炭素繊維部品に切り替えると、車体が約3割軽くなる。これまで生産コストが高いために、自動車メーカーは一部の部品にしか使っていなかった。これを初めて自動車の車体骨格部分に使った高級スポーツカータイプの電気自動車を出したのはドイツのBMW炭素繊維は日本発の技術だが、これを供給するのは東レ。続いてトヨタもこれを採用した乗用車を近く出す筈だ。炭素繊維強化樹脂は燃費改善の切り札として航空機で利用が増え、東レも米ボーイングから1兆円分を受注している。今後は自動車で本格採用が進み航空機をしのぐ市場となると予測されている。東レは世界の炭素繊維市場でシェア32%の世界首位。同事業の売上高を20年前後に13年度の約3倍の3千億円にする計画だという。炭素繊維強化樹脂が広く利用されるようになれば、燃料消費量は大幅に下がり、地球温暖化防止にも大きく貢献するはずだ。船舶や電車の車体にも利用できるかもしれないと日頃思っている。コストが課題だが、何らかの支援策も必要だろう。