効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大型蓄電池の本格的利用

NECが、大容量で低価格の蓄電を国内供給始めるらしい。また、大和ハウス工業東レが出資するエリーパワー(東京・品川)は約200億円を投じ蓄電池の工場を関西に新設、供給能力を最大4倍に増やす計画だ。NECの製品は、10万キロワット時規模までの大容量化が可能なリチウムイオン電池。国内でこれまでに設置された系統用の蓄電池は6万キロワット時が最大のものだった。これから再生可能エネルギーの導入が進めば、系統制御にトラブルがないようにするには系統に大型の蓄電池を設置せざるを得なくなりつつある。欧米でも大型蓄電池の採用が始まっている。また、カリフォルニア州では、これに加えて、屋根設置型の太陽光発電に蓄電池を付属させるのを奨励する制度を導入しようとしている。系統制御にかかる負荷を抑制するためだ。同州の送電網管理事業者が屋根設置型のものの急激な増加に悲鳴を上げ始めているのを救済するためだ。いま日本では太陽光発電のピーク出力を抑制する方向に向かっているが、蓄電池でピークを吸収させる方が長期的には得策だと思う。それが可能なレベルにまで蓄電池価格がすでに下がっていると考えても良いだろう。