効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

超メガソーラー

米国のメガソーラー(ユーティリティー・スケール・ソーラー)の記事を読んでいて、アリゾナの砂漠に設置されている大規模太陽光発電の写真を見る機会があった。砂漠が巨大だから、本当に地の果てまでソーラーパネルで覆われている。これだけの規模の日陰が砂漠にできるのだから、この地域の気候にも顕著な影響を与えるのではないかと感じた。そのようなことが報じられたことはないが、砂漠に住む動植物の生態にも影響を与えるのは確実だろう。いずれ問題になるのではないだろうか。そして、これだけの規模の発電が昼だけ行われるのだから、系統管理も難しくなる。どうしても大規模な蓄電が必要となる。このようなところに日本の技術で生産されるNaS電池が多く納入されていることを日本碍子の広告記事から知った。カリフォルニア州の電力会社をはじめ全米で累計2万キロワット以上のNaS電池が稼動しているそうだ。蓄電池のコストはまだ高いとはいえ、原発の建設コストの規模を考えれば、太陽光発電と蓄電池の組み合わせで順次規模を拡大する方が最終的なコストは安くなるのではないかとも思った。日本に大規模砂漠はないから、環境への影響は大きくないだろうから、蓄電池との併用を系統管理の一環として導入することを促進すれば、太陽、風力の導入は進むに違いない。ただし、蓄電池コストは発電事業者ではなく、電力供給事業者が負担するようにしないと、場所によってコストの差が大きくなる。