効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

グリーン電力の強調抑制

経済産業省は、電力源が再生可能エネルギー、いわゆるグリーン電力について、2016年からの電力市場全面自由化をにらんでのことだと思うが、FIT(固定価格買取制度)が適用されている電源からの電力について、同年6月からグリーンであると強調してマーケティングすることを禁止するようだ。想定しているのは、この電力は100%グリーンです、といった表現を使って需要家を獲得しようとするPRだ。これから輩出する新電力が、料金やそれに伴うサービスをPRするのは良いが、それをことさらにグリーンだといっては駄目だということ。FITの対象となっていないものについてこの制約は適用されないらしい。ドイツなどでは、再生可能エネルギーだけからの電力を販売する供給事業者も多い。この場合、価格は高くなるケースが多いが、グリーンの魅力を感じる消費者がこのような事業者と契約しているそうだ。これから暫くすれば、太陽光発電などの発電コストが下がって、FITを適用しなくても良い時代に入るかもしれない。その時にはグリーンさを競う市場が拡大するかもしれない。