効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国電力の再エネ導入状況

中国電力が、エリア内の再生可能エネルギーの導入状況について、ホームページで公開を始めたということを知ったので、早速同社のホームページにアクセスして探してみた。ホームページからすぐに分からず、検索をかけて分かったのだが、平成21年度からこれまでの年度別の様子が分かる。これは今話題になっている九電、四国電、東北電、北電が、FIT制度で経産省の認定を受けた設備の系統連系受付を停止したということとの関連からすると、時宜に適った情報公開だと言えるだろう。あるいは、中電も受付停止をするための準備情報かもしれないが、それでも一般社会へ分かりやすい形で情報を伝えようとする姿勢は評価できる。他の電力会社もこれに倣って再エネに関する情報公開を行わないだろうか。http://www.energia.co.jp/elec/seido/kaitori/pdf/dounyu.pdf
中国電力の状況は、接続済みが188万キロワット(太陽光151万、風力30万、水力2万、バイオ4万)であるのに対して、接続申し込み済みが245万キロワット(太陽光224万、風力17万、水力0、バイオ5万)で、合計すると433万キロワットとなる。太陽光発電が圧倒的に大きいことがよく分かる。中国電力保有する発電設備容量は約1,200万キロワットだから、太陽光発電による発電が夏にピーク需要を上回るということは起こらないだろうということも推察できる。平成26年7月末時点での再エネ設備認定量は526万kWで、今年太陽からの買取価格が下がってから横這いになっている。しかし、再エネの系統連系には、地域的な混雑問題が起きるのは必至だから、対応が求められることは確かだろう。その系統整備のコストをどのように負担するか、難しい課題となる。