滋賀県彦根市内の大規模太陽光発電所内で、送電用の銅製ケーブルが切断され盗まれたために発電した電力が送れなくなったという。警察の調べでは、ケーブルは長さ4・2キロ分(重さ4トン)がなくなっており、被害額は約1300万円。これだけの電線を盗むには、何カ所も切断し運搬しなくてはならず、時間もかかるはず。それを探知する装置は全くなかったのだろうか。発電所の周囲には高さ2メートルのフェンスが設置され、出入り口は施錠されていたが、17日午前9時半ごろ、同発電所の発電がストップしているのに管理事務所内の従業員が気付き、現場を見に行ったところ、太陽電池のパネルと送電設備などをつなぐケーブルが切断されていたということだ。多分フェンスは切り破られていただろう。メガソーラーの場合、太陽電池パネルからパワーコンディショナーを結ぶ電線の本数は多いだろうし、送電電力量も大きいから、太い銅線が使われているはず。窃盗が監視されていないことが分かっていれば、このような窃盗はこれから頻発する可能性がある。この被害は保険の対象になっているのだろうか。もし対象とならなければ、この発電事業にとって致命的な打撃になる。何らかの防護策がこれからあちこちで具体化されるだろう。これも一つのビジネスになるかもしれない。