効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電球型LEDランプ

ウシオ電機子会社のウシオライティングが小型の電球型発光ダイオードランプ「LEDフィラメント電球」を開発した。すでにサンプル出荷を始めたとのこと。LEDを白熱電球に似たフィラメント状の配置にすることで光が全体に広がるのが特徴だという。明るさは10ワット相当の白熱電球と同等で消費電力は約9分の一。蛍光体の調合を工夫して白熱電球に近い暖かい光を出せるそうだ。ホテルのシャンデリアや商業施設の装飾用照明などの用途を見込んでいる。
いままで商品化されているLED照明は、点光源をレンズや鏡で放射するものだったので、拡がりのある照明ができず、鋭いまぶしさをもっていた。この新商品は、線の上にいくつかのLEDを載せたもののようで、光が四方に拡散する。寿命が2万時間、1日の点灯時間を6時間とした場合、約9年程度は使用できる計算になることから、高い場所に設置した場合でも、取替の必要が出る頻度が大きく下がるために、従来の白熱電球の装飾設備をそのまま使いながら、エネルギーコストとメンテコストを引き下げることが可能となる。いつも気になることだが、これの調光は簡単にできるのだろうか。装飾効果にはオンオフだけではなく明暗を滑らかに調整できることも重要だ。回路を分けて間引き点灯をして照度を調節することもできるとはいえ、供給する電圧を変えたり、何かの制御信号を送ることで発光レベルを管理できるようにならなければ、白熱電球に取って代われる分野は少なくなるだろう。しかし、面白いLED照明電球が出てきたものだ。値段は2万円近くするようだが、来春から本格生産するようになったら、入手して試験してみたいなと思う。写真はウシオライティングのプレス発表から拝借している。