効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ミドリムシで走るディーゼル車

ミドリムシという藻類は、学名をユーグレナという。この学名を名前にした企業、ユーグレナは、東大発のベンチャーだ。石垣島養殖場を持ち、ここで育ったミドリムシを食材として商品化している。ミドリムシは栄養価が高いからだ。だが、このベンチャーがこれで満足しているわけではなく、ミドリムシが持つ油分を使ってバイオ燃料にすることを目標にしている。このほどこのベンチャーユーグレナは、いすゞ自動車のバス用のディーゼル燃料に使ってバス運行を始めることになった。開発途上の藻類燃料を継続利用する試みは国内で初めてだし、これがさらなる量産ができるようになれば、時間はかかるかもしれないが、食品であるトウモロコシを原料にする燃料油に代替し、食糧生産との競合をなくすることができる。7月から神奈川県藤沢市いすゞ工場と最寄り駅を結ぶシャトルバスに新開発したバイオ燃料の利用を開始する。新燃料は従来の軽油ミドリムシから抽出した油を最大5%配合するのだが、2018年を目指して、全量ミドリムシ由来の燃料を開発するという。別種の藻類を大量に繁殖させる技術やプラントを開発しているところもあるが、食材から商品化したユーグレナ社の歩みには何か夢があると前から思っていた。燃料油としての実用化へ第一歩を踏み出したことは嬉しいことだ。