効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

住友電工のレドックスフロー蓄電池

昨年7月7日に住友電工のレドックスフロー蓄電池が北海道電力に納入されたということを書いた。それが米国市場に参入することになったという。一時開発研究が停止されていたシステムが、系統制御の必要性への対応がやりやすいということから、系統への蓄電システム設置を義務づけるところが増大するのに市場を見出したのだと言える。米国にも同じようなシステムを開発しているところもあるはずだが、どうなっているのかの情報がまだない。住友電工は年内にもカリフォルニア州などで米電力会社と共同で実証施設を建設。蓄電池の性能の高さをアピールし、米市場で大型受注を狙う。国内では横浜市などに実証施設があるが、海外では初めてだという。経済産業省の推計によると、蓄電池の世界市場は20年に20兆円に拡大する見通し。11年と比べ4倍になる。大型蓄電池というとこれまでリチウムイオン電池NAS電池が話題になったが、レドックスフロー蓄電池は、イオン交換膜を利用したもので、バナジウムの電解液を循環させて蓄電放電を行う。設置面積が大きくなるのが弱点だが、常温常圧で発火の危険性もほとんどなく、これから日本でも主流になるかもしれない。