効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

葵祭で感じたこと

先日京都で伝統の葵祭が行われた。それを報ずるテレビ番組の中に、この葵祭に使う葵の葉が必要量が京都では採れなくなり、静岡市葵区から大量に贈ってもらったというものがあった。行列に加わっている人が皆、何らかの形で葵を身につけている。これがなければ葵祭ではなくなるのだ。同じようなことが東大寺のお水取り行事の火祭となる籠松明に使う材料が地元では手に入らなくなっているという話を聞いたことがあったので、全国の伝統行事を調べると同じことが起きているケースが多いのではないかと思った。社寺の柱や芯柱なども、十分なサイズの檜が国内では見つけにくくなっているとも聞く。原因は自然のあり方がどんどん昔とは変わっていることにあるそうだ。護岸工事が進んだために、水と陸の境界辺りに育つ植物や動物が大きく減少したとか、高齢化によって農地に人の手が入らなくなって、鹿や猿が跋扈し、昔からの食材や植物がなくなってもいるらしい。急に起きた変化ではないから気がつきにくいのだが、伝統行事を守るには自然を昔の状態から大きく変わらないように人間社会が対応しなければならないのだなと思った次第。