効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良県の県営プール跡地開発

奈良新聞によれば、国際級ホテルを核とした県営プール跡地(奈良市三条大路1丁目)と旧奈良署用地の活用プロジェクト構想(約3・1ヘクタール)で、県は早ければ今夏〜秋ごろにも、民間事業者の募集・選定方法を決める作業に着手するということだ。奈良市の中心地域に宿泊機能の高い場所が少ないのは昔から論じられていて、京都や大阪に泊まって素通りする観光客が多く、その観点からすれば場所的にも適切なものとなるだろう。この新しい地域開発に、エネルギー拠点の埋め込んだ手法が採用されてほしいと思った。まとまった広さのある街区の新開発だから、最初からここに意味のある大きさを持った発電設備を設置し、熱利用も進めて、ヨーロッパで始められているような仮想発電所(VPP:ヴァーチャル・パワープラント)とするということだ。ホテルやショッピングセンター、マンションなどが個別にエネルギーシステムを導入すると、相互間の連携がとれなくなってしまう。これを全体で一つの電力や熱の供給管理ができるようにし、電力の供給系統への電力送り出しもできるようにすれば、関西電力の供給ネットワークの安定度を大きく高めることができるだろう。昔からの中央の巨大発電所から地域へ電力を供給するシステムを改善する効果が高く、地球環境改善にも対応したものとできるはずだ。新しい試みをしてほしいものだ。