効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

メガソーラーの分割

全国的に規模の大きい太陽光発電、いわゆるメガソーラーが急増しているが、そのメガソーラーを50キロワット未満に分割して売るという方式が出ているという。メガソーラーは高圧送電線に接続する必要があり、電力会社との交渉でいろいろ条件がつけられるし、そのコストも結構かかるからだ。しかし、50キロワット未満であれば、接続する系統は低圧送電線だからあまり厄介な条件はつけられない。電気主任技術者を置く必要もない。だから再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を利用すれば、長期間に亘って確実な収益を得られる。これを小規模投資家に販売するのだ。年金投資に利用できるとして販売するケースもあるという。2千万円ほどの投資に対して利率は1.5%前後のようだ。
これは電力会社にとっては迷惑な存在となる。一つの低圧系統に多くの太陽光発電設備が接続されると、そこには電力を消費する設備はほとんどないから、売上げは出ないのに加えて、系統制御が非常にやりにくくなるはずだ。その制御に要するコストは電力会社が負担しなければならないから、回り回って一般消費者の電気料金に跳ね返る。いずれこのような方式は規制を受けてできなくなるだろうが、それまでに売り抜けることのできたところは大きな収益を上げるのではないだろうか。