効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

再エネ導入量の拡大

経済産業省資源エネルギー庁は18日、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)開始後の再生可能エネ導入量が、2014年1月末時点で761万3千キロワットになったと発表した。いろいろ問題点を指摘されているFITが、日本への再エネ導入を大きく促進していることは確かだ。認定容量ベースでも太陽光が圧倒的に多いが、風力とバイオマスも順調に伸びているというのは嬉しいことだ。太陽光にしても、パネルの価格低下の速度は鈍ることが確実だから、これからは取付の材料は工事費の低減が鍵を握るだろう。総合建設業の沢木組(秋田県男鹿市)は太陽光発電パネルを支える架台を敷設する新工法を開発し、一般的な工法と強度は同等で、工費は約30%減らせるという。この工法はメガソーラー対応のものだが、メガソーラー設置に適した用地は少なくなってくると予想される。建物の屋根に設置するものがこれから主流になってくるだろうから、この工事関連についてもさらにコストを下げないと普及速度は落ちるだろう。太陽の後に続くのは風力発電になるだろうが、規制緩和によって陸上設置のもののコストが下がらないとなかなか急速な伸びは期待できない。また、風力増強には送電系統の拡充も必要なのだが、それへの投資を電力会社に期待し難い状況にあるのは残念なことだ。