効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

認定風力発電

昨年12月末時点での再生可能エネルギー発電設備の認定量が発表されているのを県別に眺めていて、風力発電の認定件数が一番多いのが秋田県の31件だというのを知っていささか驚いた。それに次ぐのが青森の14件、鹿児島の10件となっている。風がよく吹く北海道は6件だが、本土との連系容量が少ないだけにこの内何件が実現するだろうか。どうして秋田がこれだけ抜きんでて多いのだろうか。日本海側の他府県では、山形県新潟県,石川県が4。富山県島根県京都府兵庫県は1。福井県鳥取県は0。この差を生んだ要因は何だろう。適地の数にこれほどの差があるとは思えない。地元の受け入れ体制だろうか。風力はこれから環境アセスメントがあるから最終稼動するのが何件か分からないが、認定申請の段階でこれだけの差があるのは興味を惹く。
風力発電の総認定件数は99で、設備容量は956,328 kW。太陽光の総認定容量が28,381,347 kW であるのに比べて余りにも少ないのは、買取価格が太陽光発電に比べて相対的に低いこともあるが、日本の系統網が風力発電の受け入れをしにくい状況にあるのと、稼動までに必要な時間が長いために事業性を確認するのが難しかったのかもしれない。世界の動向から見て大きく異なっている。これからどのように推移するのか注目していたい。