効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

雪と太陽光発電

太陽光パネルに雪が積もると光が当たらないので発電できなくなる。また、その雪の重量に耐える構造になっていなければ、設備が壊れることになる。今年各地に想定外の雪が降ったニュースを見る度に、メガソーラーなどは大丈夫だろうかと心配していたが、それは杞憂ではなかったようだ。
群馬県太陽光発電に適した地域である。その群馬県渋川市にあるメガソーラーで整然と並んでいた太陽光パネルが乱れる事態が起こったと報じられている。2月に降った大雪の重みを架台が支えきれず、水平に配置したパネルや部材がねじ曲がったのだ。一部のパネルは地面にずり落ちていた。同県太田市でも同じ被害があった。雪の多い地域では、メガソーラーのパネル設置角度を雪が滑り落ちやすいものにしているはずだが、そうすると発電量を犠牲にすることになる。どこで折り合いをつけるかだが、今年のような異常豪雪であれば、多少の対応ではほとんど効果はなかっただろう。長野県の太陽光発電所では滑り落ちかけた雪が、架台の高さが足りずに落ちきらず、パネルが半分覆われたままになる例もあったらしい。基本的なノウハウでさえまだ手探り状態だ。今年の豪雪を異常と決めつけるのは危険かもしれない。さーどう対処するか。東日本、裏日本では、対応策が開発されなければ、メガソーラーの拡大に支障となるだろう。それもコストを大きく上げる物であれば、買取価格がこれから下がるだけに難しい課題ではある。