効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国の水消費

これまでの50年で米国の人口は2倍になったが、水の消費は3倍になっているらしい。米国環境保護局によれば、少なくとも36の州で2013年までに水不足が起きている。今後も水の供給が不足するのを予測して、同局は水の消費を抑える手法を示している。それは単に水を大切にしましょうというような呼びかけではなく、具体的にどのようにすれば水消費の無駄を防げるかを列挙している。水道栓から水がぽたぽた落ちていないか、シャワーヘッドからの水もきちんと止まっているか、トイレで流す水を少なくすると共に、食紅などを水タンクに溶かして、便器の水に色がつかないかをチェックするなど面白いやり方もある。米国の家庭では、トイレ用の水が全体の家庭用水の40%を占めているという。消費抑制策の中には、水道圧を落とすというものも推奨されている。商工業向けには、水の再利用やリサイクルが求められている。
日本は雨量が多いのではあるが、山から海に流れてしまう量が多いために、どこかで溜める必要がある。だから、水消費の節約は重要なのだが、米国のように国レベルで消費削減の旗振りをするところまでまだ行っていないようだ。だが、貯水の役割を果たす森林が荒廃しているだけに、遠からず米国のような対応策の奨励が政府施策として行われるかもしれない。