効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ENEX 2009

省エネルギー関連の展示会、ENEX 2009へ顔を出した。奈良から大阪湾まで電車で行くので、顔を出すまでに1時間半もかかった。東京の同じ展示会に比べると展示の数は3分の一だろう。如実に経済活動の差を見せつけられる。東京は年々展示が大きくなるのに大阪はしぼんでいくような感じすら受ける。
エネルギー消費を、本来の効用を落とさずに下げるには、小さいものを拾い上げて積み上げないといけないということを改めて感じさせられた。既存の窓に後付けすることのできる透明断熱二重膜が製品化されている。パンフレットを貰ってきたので、値段さえ妥当なら自分で取り付けをしてみたい。窓ガラスに直接断熱透明膜を貼るのは前からあったが、1センチ程度の厚みのある空気層ができるものを見たのは今回が初めてだ。積水化学NEDOの開発商品。その他で面白いと思ったのは水関連二つ。水道からの出水量をレバーで簡単に制御できる水栓と、水を使わない小便器だ。前者はエコライン社のもの。水道の蛇口に取り付けるタイプで、通常使う水栓をひねっても最大量にならないようセットできる。入賞作品として展示されていた。いままでにもこのようなものがないではなかったが、使い勝手が極めて悪かったのが大きく改善され、ステンレスでできているから長持ちするはずだ。値段が高いのが玉に傷。テスト用に買おうかと思ったが1万5千円となっていたので手を引っ込めた。後者は、家庭用ではなく公共トイレなどの業務用だが、水を全く使わない小便器でINAXが開発したもの。形は普通の公衆トイレやビルのものと同じだが、水道との接続がない。落ち口に特殊な液が充填してあって、小便を分解して悪臭がでないようになっている。便器自体も一日に一回専用の薬剤(生物系)を使って洗浄すれば良いそうだ。管理者が居る施設にだけ使えるものだ。水はエネルギーを使って送られるから効(省)エネと直結するし、水自体が逼迫しつつある資源だから、有効利用ができることはエネルギー以上に大切にしなければならないと改めて認識した。