効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

地熱発電、アイスランドと日本

火山地帯にあるアイスランドは地熱が豊富にあり、それを使った発電が全発電量の大きな部分(25%)を占めている。昨年の発電能力は95万1千キロワット。2000年には6万5千キロワットだったから大きな飛躍をしている。地域暖房にも使われている。昔は輸入石炭に頼っていたという。それに対して日本の開発量は53万7千キロワットでほとんど増えていない。全体の発電量から見るとまだ微々たるものだ。ところが、アイスランド地熱発電設備のタービンの90%が日本製だということで、このほど両国で再生可能エネルギーの開発に向けて協力するという合意ができたようだ。アイスランドは掘削など地熱利用実用化への技術を持っている。また、両国が力を合わせて、東アフリカで地熱の潜在量が大きいケニヤなどで発電プログラムを推進する計画もあるらしい。お互いに遠く離れた国同士が地熱を媒介にして協力するというのは面白いことだ。
別の資料では、2011年現在で、アイスランドの一次エネルギーの84%が国産の再生可能エネルギーからであり、その内66%が地熱からだというから、日本がこれに追いつくのは先の話だろうが、努力をする意味はあるだろう。同国には水力発電も多いようだ。近い将来再生可能エネルギー100%のエネルギーを生み出す計画もあるらしい。