効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

地熱発電

住友商事インドネシア地熱発電のプロジェクトを受注したそうだ。その規模は11万キロワット(55,000キロワット2基)というから半端なものではない。インドネシア地熱発電潜在量は世界でトップとされている。スマトラ島南端に位置する同島初の大型地熱発電所。日本の円借款で建設が進められていた。蒸気タービンと発電機は富士電機が供給、土木・据え付け工事は現地の建設会社が担当した。富士電機地熱発電技術は世界でもトップクラスに位置づけられている。これからもインドネシアでプラント建設を進めるだろう。インドネシアは過去には石油の輸出国で会ったが、いまでは輸入国になっている。天然ガスについても需要の伸びに対応できていないと聞く。しかもその経済発展のために電力需要が大きく伸びているから、化石燃料を必要としないこの地熱発電は貴重なものとなるだろう。着工から2年で完成していて、当初の契約期間より早い稼動だったらしい。いかにも日本的な対応だと思う。
同プロジェクトを含め住友商事が手掛けた地熱発電所の総容量は約220万キロワットに及ぶ。これは全世界で運転中の地熱発電所総容量の約20%に相当するという。インドネシアでは計8件のプロジェクトに携わり、納入した総容量は約64万キロワット。インドネシア地熱発電設備総容量の約5割にあたる。外国では日本のような温泉街はないだろうから、地元の反対もないとは言えないが対応しやすいだろう。温泉が医療用に使われることが多いと聞くから、泉源が枯れることへの危惧感も小さいのではないか。地熱発電は発電出力の変動がなく安定しているから、再生可能エネルギーとしては使いやすい。インドネシア地熱発電は地下のマグマに近いところから熱を汲み上げているはずだから、当初の泉源調査が大変だろうが、世界でも有数の火山国だから開発リスクも小さいのだろう。これからもインドネシアでの地熱発電は増加するに違いない。
今日は医師の定期検査の日。2時間も待たされたが、結果の数字は落ち着いているとのことで良かった。