効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

生産・輸送設備からの天然ガス漏れ

報道によると、米国スタンフォード大学の研究チームはこのほど、天然ガスの生産・輸送設備から漏えいするメタンガスの量が従来想定されていたより多いとの分析結果をまとめたという。地球温暖化が問題になり始めていた頃に、ロシアの輸送幹線からの漏洩可能性が問題になって調査が行われたことがあったが、今度は米国だ。量的にも意味がある量が、家畜のゲップから出るメタンも多い。ロシアの調査の時にも、上空から調べていて漏洩だとされたところに牛の群れがいたということもあった。米国ではこれまでにもEPA(米国環境保護局)が調査してある程度の想定はされていたのだが、今度の研究ではそれを上回るものが漏れている可能性があるという。
ただし、想定より多いメタン漏えいを前提にしても、100年を超す長期を考えれば発電部門で石炭から天然ガスに燃料転換した方が温室効果ガスを削減できるとも指摘する。炭鉱が排出するメタンもあるためだ。 研究チームでは漏えい個所の補修など有効な対策を打つためにも、実サイトでの調査が不可欠としている。規模は小さいかもしれないが,日本でも調べてみる価値はあるかもしれない。