効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

エクソンモービルの天然ガス予想

米石油最大手のエクソンモービルは12日、2040年までのエネルギー需給見通し(14年版)を発表した。シェール革命で開発が広がる天然ガスの需要は10年比で64%増える。二酸化炭素(CO2)の排出規制などの逆風が強まっている石炭を抜き、石油に次ぐ第2位のエネルギー源になると予測した。エネルギー需要全体に占める天然ガスのシェアは、10年の22%から40年に27%に拡大。一方、10年に26%を占めていた石炭は25年に24%で天然ガスと並び、40年に19%まで縮小するとしている。多分に石油会社のバイアスも入っているだろうが、ここまで天然ガス需要が増えるとは思わなかった。火力発電向けの燃料にも多く使用され、環境負荷が高い石炭火力はますます隅に追いやられるだろう。石炭火力が大気汚染の大きな要因になっている中国では、急増する電力需要に対応するために天然ガス火力に力点が移り、大量の天然ガスをロシア、米国、オーストラリアから輸入する方向にシフトするだろう。インドも同じことが言える。ガスコストにもよるが、風力発電などの普及の足を引っ張る可能性もある。