北海道庁が今年度末までに太陽光や風力などの発電、熱利用分野で導入の数値目標を設けるという。これまでも導入に積極的な姿勢を見せていたが数値目標は設定していなかったのを、具体的な目標を定め、普及の流れを加速させる方向に踏み出した形だ。発電は出力と発電量、熱利用は熱量について目標値を定めるということだが、熱利用について数値目標を出すのは珍しい。だが、英国など熱利用に固定価格買取制度を設定しているのから見れば、どのような数値目標となるか発表を待ちたい。北海道は太陽光や風力など再生エネルギーで全国トップクラスの潜在力があるが、それを受け入れるに必要な系統容量が不足しているといわれているので、それとのマッチングをとる形になるだろう。北海道電力がどれほど協力するか、道庁が何かの支援策で裏付けしようとするのかによっても、絵に描いた餅になるか本当の餅になるかが決まるだろう。
