英国のDrax社は、石炭火力40万キロワットを稼動させているが、このほどこの燃料を全てバイオマスに変換することで二酸化炭素の排出を大幅に減らすことになったと発表している。英国のエネルギー大臣が出席して運転開始のボタンを押したようだ。英国は森が多い国ではないから変だなと思ってこの記事を見ていると、全量米国からの輸入バイオマスだということが分かった。400万キロワットという規模の発電をするには膨大な量のバイオマス燃料が必要だが、米国から継続して安定的に輸入できる体制ができたのだろう。一方米国で火力発電にバイオマスをこのような大型の発電所に使っているという情報は得ていないので、そのあたりをもう少し調べてみることにする。昨日書いた関電のバイオマス発電所は4千キロワットだったから2桁違う規模だ。これも早晩輸入燃料に切り替わるかもしれないが、その時に調達先での森林維持がどのように確保されるかも留意しなければならないだろう。