効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北海道の太陽光発電設置規模

北海道電力は、電力需要規模が小さいために、大量の風力発電太陽光発電を系統に接続しにくいということは、いわば業界の常識だと言ってもよかろう。太陽光発電について今日の報道記事で見ると、この1月の時点で、運転開始が4件、設置断念が13件、未運転が152件でそのうち接続協議中が75件という数字が出ている。経産省が認定した北海道での総容量は169万キロワットで、北海道電力が表明していた40万キロワットが系統接続の限度だというのとの差が大きすぎる。系統制約があることは経産省にも分かっていたはずだから、このような大幅に限界を超える容量を認定したこと自体に問題があったのだと思う。実績を上げることを優先したのだろう。しかし、そのために、企業が儲け主義でやっているという批判が出るようにもなっている。また、設置の申請前に北電とある程度の打ち合わせもしていたはずだということも言える。経産省の圧力で自分では受け入れられないことを知りながら拒絶はしなかったのかもしれない。そのような実例も知っている。設置事業者としては後から厳しい条件を追加されたのでは収益が上げられなくなるから断念せざるを得ないだろう。北海道では設置断念の件数が多くなるのではないかと懸念される。