効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

メタンハイドレート

今年の1月、経済産業省は2015年度に、次世代の国産エネルギー資源として期待されるメタンハイドレートの調査を本格化させると発表した。海底表層の調査に北海道周辺の2海域を新たに加え、8海域に拡大するほか、採取を伴うサンプル調査も14年度の2海域3カ所から新たな海域も含めた10カ所超に増やす。23年以降の商業化をにらんでいて、エネルギーの輸入依存からの脱却を目指すということだった。この調査はどの程度進行しているのだろうか。メタンハイドレートには海底の表層付近で取れる「表層型」と海底からさらに地下深くの地層に含まれる「砂層型(深層型)」がある。経産省は13年3月に太平洋側の愛知県沖で砂層型のサンプル採取に成功したが、技術やコストの面で課題が多いらしい。一方、13年度以降に始まった「表層型」の埋蔵量調査では14年12月25日に上越沖、秋田県山形県沖の2海域3カ所の掘削でサンプルの採取に成功したと発表している。将来的には「砂層型」に比べ低いコストで回収できるとの見方が多いと報じられている。15年度は北海道周辺の2海域などへ表層型の調査海域を広げることに加え、上越沖や隠岐周辺など日本海側の有望海域でサンプル採取を本格化させることにしたということだった。どの場所も全て海底にあるから、その採取には難しさがあることはよく理解できるが、日本のエネルギー自給率を上げるには、再生可能エネルギーの拡大ができなければ、メタンハイドレート採取の商業化しか道はない。将来見通しを早く発表してくれないだろうか。