効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

小水力について勉強

昼前に京都の東寺まででかけた。その近くで関西広域小水力利用推進協議会が小水力発電学習会という会合を準備してくれたからだ。昼食をどこでとるかが課題だったが、朝自分でツナサンドイッチを作り、近鉄東寺駅の待合室で食べたが、誰もいなくてゆっくり食事ができたのは幸い。午後1時半から4時半まで。
高知県で小水力の存在量と、それが地域にもたらす経済効果を研究している京大大学院研究員の中山琢夫さんが、研究と実践の成果を話してくださった。高知の山奥には膨大な水があり、その水流を利用して100〜200キロワットレベルの発電をすることによって、エネルギーを外から買っていたのを外に売ることによって地域にお金が落ちることが大きな経済効果を生むという話だったが、これを円滑に実現するにはかなりの制約や課題があるような気がした。ついで、阿南高専の宇野 浩さんが、授業の一環として100ワット前後で、既存の小河川の水流を環境を破壊せずに設置するプロジェクトを話してくださった。主に現段階ではハード作りであるが、設置実証にも水利権などがからんで、規制緩和の必要性があることを教えてくれた。この高専にはアジアの留学生も居て、このミニ水力発電の技術を学んでいる。帰国してから電気のまだきていない地域に電気を供給しようと張り切っているそうだ。このようなごく小規模な発電の方が実施は早く、地域住民への訴求力も大きいように思える。いずれにしろ日本の山奥に居なくなっている若者を呼び戻す原動力になって貰えるかどうか、まずやってみることが必要だと感じた次第。