効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

吉野村に小水力発電再稼働間近

奈良県東吉野村の旧つくばね発電所を復興する小水力発電計画が2013年に発足し、つい
この間の6月28日に起工式を迎えた。101年前に運転を開始した水力発電所が昭和38年(1963年)に廃止されて50年以上を経過したが、村の活性化を目指して発電所の復活に取り組むもの。古くなった水路を再利用してコストを抑える一方、市民ファンドで建設資金を集めている。昔全国各地の林業の盛んな地域で、このような小規模水力発電が多く建設され、製材所の動力などに使われていた。電力会社からの電気が通じるようになるとほとんどが稼動を止めてしまったのだが、その導水路などが残っているところも多い。それを修復利用して発電することができればコストを下げることができるから再設置したところもあるが、奈良県では最初の筈。また、小水力からの電気は固定価格買取制度で高く(34円/kWh)売電できるから地域の収入にも組み込める。この発電所の建設予定地から川の上流に約1キロメートルの地点から水を取り込んで、有効落差105メートルの水流を利用して発電するが、発電能力は以前のものを大きく上回る82kW。このプロジェクトの説明を聞く機会があったが、その時にこの運営をする会社の社長さんが、見学者のためのモノレールを考えていると言われたので、水の重さで上下するケーブルカー・モノレールにしたらどうですか、と提案するメールをお送りしたのだが、返事は戴けなかった。英国のATC(代替エネルギー技術センター)に設置されているのに乗ったことがあって、アトラクションにも勉強にもなると思ったからだが、意味がよく伝わらなかったのかも知れない。人口2千人に減った村の活性化には外からの人が見学に訪れることが必要だと考えるからだし、高知県には実機があると聞くから、そのつもりになればユニークさを付け加えることは可能だろう。検討して戴く余地があればと期待している。
取水口予定地の写真を拝借して貼り付けた。