効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

小型風力発電

数キロワット規模以下の発電能力を持つ小型風力発電は、公的施設の飾り的に使われている位で、日本ではほとんど普及していない。札幌市はこれを普及させようと実証試験を始めるために、2014年度に数百万円の必要経費を盛り込むという。英国では人気のある設備だが、日本ではコストとの関わりもあってだろうが、設置数が増えているとは聞かない。
報道によると、風車の直径は3〜4メートルで、出力は5キロワット程度を想定しており、清掃工場など市有施設に1基を設置し、季節ごとの出力の状況のほか、降雪時の風車への影響を把握する方針だという。だが本来からすれば、まずどこに風がよく吹くかを札幌全域で調べるべきではないだろうか。設置を予定しているところの風況が良いというデータは既にあるのかもしれないが。また、これを電力の配電系統に結ぶのかどうかによって、設置仕様も変わってくるだろう。この出力規模であれば、系統に連系して売電すれば、固定価格買取制度では税込みで57.75円/kWhで20年間の買取となる。太陽光発電よりも高い。詳細な稼動情報などを生み出してほしいものだ。北海道電力はどう受け止めているかにも関心がある。