効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

日本の原発全部停止:英国の理解

今日ロンドンに住む英国人の友人からメールが入った。当地の新聞の報じているところに拠ると、原発の再稼働がいつになるか皆目見当がつかないとされている。そして、その原発停止は、政府政策によるものではなく、全て技術的な理由によるものに加えて、地域の政治的な反対が原因だとしている。また、安全委員会の結論はいずれ出るだろうが、運転開始には地域自治体の合意が必要であることから、再開時期の決定は極めて不安定だと結論づけている。
全てその通りだと思う。技術的な安全基準をクリアーするについては、建前からして政府の関与はないとしなければならない。原子力管理権限が経産省の手を離れて独立機関の責任になったからだ。下手に政府が動くと、独立性への介入だと批判されるだろう。安全審査をする人達が抱える重荷は大変なものだと思うが、世界も注目しているだけに、納得できる見解を出してほしいと思っている。地方自治体や地域住民の判断はどこで決着するのだろうか。この点には英国の新聞記者も理解しにくいことのようだ。
友人が最後にコメントしたのは、太陽光発電への需要が急増しているのはこのためだな、ということだった。それほど単純なことではないが、再生可能エネルギーの導入を急がねばならないことも確かだ。当面の導入量が停止した原発の代替にはならないことは確かだが。