効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

リニア新幹線のトンネルに高圧直流送電線を

JR東海リニア新幹線の計画を先日説明したが、大深度地下のトンネル部分では約5キロメートル毎に非常口となるたて坑を新設するようだ。このトンネルは地下40メートルの深さを走るとのこと。
この記事を見て思ったのだが、このリニア中央新幹線は殆どがトンネルを走ることになるし、地上部でも高速で走る部分はトンネルとなるから、ここへ追加して高圧直流送電線を敷設できるようにすれば、東京と大阪を一本の送電線で繋ぐことができるはず。東と西の周波数の相違も克服して相互に電気を送受できる。北海道から本州に青函トンネルを使って高圧直流送電線を敷設するのと同じことだ。違うのは距離。直流を使えば距離が長いほど交流に比べて送電損失を少なくできる。また、東京、名古屋、大阪を結ぶことで、いま計画されている日本の送電系統管理を1つの組織で行うということもやりやすくなるはずだ。大型の架空線を建設する必要も殆どなくなるだろうから、地域住民の反対も出ないだろうし設備コストも下がると考えられる。
これは全く素人の発想なのだが、政府で実現性について検討してくれる余地はないだろうか。これがあれば、日本全体の需給管理が円滑に行えるだろう。また、変動する自然エネルギーの導入拡大も可能となる。発電設備の有効利用も促進できると考えるのだが。まだ設計段階にある計画だから、送電線の埋設追加も検討しやすいのではなかろうか。