効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北本連系線

矢張りというべきか、やっとと言うべきか。北海道電力が北海道と東北を結ぶ直流高圧送電線を既存の60万キロワットに追加すると発表した。その追加規模は30万キロワット。しかも、電源開発保有する既存のものと違った経路を設定し、これまでに起きたような海底電線が船の錨に引っかけられたりして切断されたりするのが同時に起きないように、青函トンネルを利用するという。距離は約122キロメートル。来年4月に着工し、2019年3月の運用開始を目指すとのこと。この方式は自分が以前から主張してきた方式で、この日記にも2011年頃から何度か書いているし、2011年に出したスマートグリッドについて書いた拙著にも優先的に行うべきものと述べている。日記では、古くは2009年8月15日にある。もっと容量の大きなものにすれば良いのにと思うが、コストと関係するから当面は仕方がないのかもしれない。
ウイキペディアによると、青函トンネル日本鉄道建設公団により建設工事が行われ、公団を引き継いだ独立行政法人である鉄道建設・運輸施設整備支援機構がトンネルを所有している。トンネルを走行する列車を運行しているJR北海道は、機構に対してトンネルの使用料を払っている。その額は租税および管理費程度とされており、年額4億円である。また、トンネル内の鉄道敷設部分についてはJR北海道所有として整備されている。このトンネルにはソフトバンクテレコム保有する光ファイバーも敷設されていて、北海道と本州を結ぶ通信の重要な管路ともなっている。
高圧直流送電線は誰がどのように敷設し、どのように管理されるのだろうか。高圧であるだけに安全の確保が最優先となる。将来には規模拡大が可能な設計になっていてほしいものだ。電力供給網では孤立している北海道電力を本土からの融通を増やすことができるし、変動する自然エネルギーの導入規模を大きくできることになるはずだ。さらなる情報を知りたいものだ。