効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

寿命の来た電気製品

生きているのかという電話を下さった方があって、昨日このブログにアップできていなかったことを知った。文章を書き込んだのだが、アップしないでうっかりログアウトしてしまったようだ。アクセスして下さった方にはお詫びを申し上げる。ここからが昨日投稿するはずだった本文。
これまでの家電製品では、寿命が来て壊れると、ゴミとなって、資源として回収する以外には有効な利用をすることはできない。多少家電の領域から外れるかもしれないが、屋根に取り付けた太陽光パネルが20年ほどすると寿命が来るとよく言われる。あるいは、建物の建て替えで取り外されることもあるだろう。その処理コストは最初の取付価格には入っていないから、誰がどのように負担するかを考えなくてはならない。また新しい形のゴミ処理になる可能性もある。
パネルには鉛などの有害物質も含まれているために環境汚染を起こす可能性もあるため、環境省が廃棄方法に関するガイドライン(指針)作りに乗り出すと報じられている。日本では1990年代から太陽光発電の普及が進み、2015年ごろから加速度的に廃棄が進むと想定されている。環境省の推計によると、30年には年間で35万トン程度の発電設備が「ごみ」となる見込み。回収、処理をメーカーに求めている欧州での例などを参考にしながら、将来的には適切な処理を推進するための法制度化も視野に入れているようだ。
パネルの本体である太陽電池セルはおそらく可成りの部分が再利用できるくらいの性能を維持している可能性もある。とすれば、中古パネルの利用事業を育成するのも1つの方法ではないだろうか。パネルは多くののセルが組みあわされているが、その組み込みはメーカーによって異なるだろう。しかし、その仕組みさえ分かれば、安いパネルを製品化することも可能になるかもしれない。全てゴミになるという発想を少し変える必要があるように思える。