効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

昨日の続き(北本連系線)

北海道電力が30万キロワットの高圧直流送電線を青函トンネルに敷設するのにコストがどれくらいかかるか知りたかったので、プレス発表資料を眺めて見たがコスト情報は出ていなかった。トンネルを挟んで北海道側に北斗直交変換所、本土側に今別変換所が設置される。先に見た資料には出ていなかった直流の電圧は25万ボルトだと分かった。交流と違って直流の場合、送電線は2本でも済むからこのコストは交流設備より安くつく。北海道側では既設の高圧交流送電線から分岐するから、新規送電線の敷設は直流部分だけになる。地域住民の反対が出ないことを願う。トンネルの中を通すのだから、海底に敷設するよりコストは安いかもしれない。もう少し知りたいのは、青函トンネルのどの部分に敷設するかだ。トンネルは鉄道が走っている通路以外に、並行して別のトンネルがあるからそこに敷設するのだろうと思う。建設期間が5年というのは、海外の事例から見ると長いような感じがするが、これまでもの凄く長期間かかるとしか言われなかったのが具体的になったのは有り難い。これを基準にすると、北海道と東北の日本海側に敷設できるはずだと考えている海底高圧直流送電線についても、推察しやすくなったような感じだ。次に具体化が求められるのは東西周波数の違いを克服する設備の増強計画だろう。いつ頃になるだろうか。原発の再稼働がどうなるかに影響されることは確かだが。