効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ミドリムシから石油代替燃料

ミドリムシは太陽のエネルギーで油分を体内に作るので、かなり前から石油代替燃料が作れないか研究されてきた。食品の代替物ともなり、東大発のベンチャーがそれを使った食品を出していて、その次の目標が燃料に使用するということを聞いていた。しかし、単位あたりの収量が大きくならなかったようだ。
ところが、次のような記事があるのに気がついた。神鋼環境ソリューションが、バイオ燃料の原料となるミドリムシで体内に油脂を多く含む種類を発見したと発表したようだ。現在有望とされている種類の2倍以上という。ミドリムシの培養からバイオ燃料の精製までの一連のシステムとして、2018年度をメドに実用化したい考えだという。筑波大学と共同でミドリムシの培養に成功したのだ。有機物を含む排水で培養すると増殖が早く進み、水を浄化できることも確認した。体内に含む油脂は従来有望とされてきたユーグレナ・グラシリスZ株の2倍以上で、石炭と同程度の燃焼力を持つとみている。
欧米ではこのようなバイオ燃料の使用が促進されていると聞くが、ミドリムシについてはまだ成功例を聞かない。食品となるものを利用するものもあるために、環境保護の面から問題となる。ミドリムシであれば、培養設備さえ効率的なものがあれば、簡単に言えば後は絞れば良いことになる。早く実用化してほしいものだ。日本では菜種油のバイオ燃料化がプロジェクトとしてはあるが、大量使用する段階にまではなっていない。

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