効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

英国のシェールガス

シェールガスの開発商品化は米国で火が付いて、いまでは米国の天然ガス価格を大きく引き下げている。この開発が環境問題や地域住民の反対などで障壁が高くならない限り、生産量は増えるだろう。しかし、いつまでも価格が低下することはなく、いずれ反転し、高くなる可能性は否定できない。だが、資源量としては大きいため、米国のエネルギー自給率を高め、地球環境対応をやりやすくすることも確かだ。
一方、欧州諸国はシェールガスの慎重な態度をこれまで示してきたが、英国がこの程、シェールガスの開発を促進する法案を準備した。投資促進策として税制優遇することにするようだ。シェールガスの生産からの収益に対する税率を30%にするというもので、石油、従来型天然ガスに対する税率が62%であるのに比較すると、大きな促進策となるはずだ。
英国はかっては、北海からの天然ガスが豊富に入り、輸出もしていたが、いまではそれが枯渇し、欧州本土から輸入している。これは間接的にロシアにエネルギー供給を依存することにもなるために、この束縛から逃れたいという所だろう。来年には国の予算案に組み込まれると見られている。