効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

埼玉のつららと吉野の間伐材

埼玉県小鹿野町の奥深い秩父山中で1〜3月に3万5000人の観光客を集めた名所がある、というイントロに惹かれて読んだ記事が面白い。渓谷に人工的に作った氷柱(つらら)を眺めて楽しむ「尾ノ内百景(冷やっけぇ〜)氷柱」だそうだ。これは地元商工会青年部が3年前からつららを作り出し,観光名所に育て上げたもの。西秩父のこの地域には冬の観光名所となるものが何もなく閑散としていたのだが、だったら作れば良いじゃないかと考えたのがきっかけだという。近くの沢からホースで水を引き、渓谷の壁面や木々に散氷して巨大なつららをつくったのだ。2月に商工会青年部全国大会の「まち(地域)づくり部門」で表彰されている。厳しい寒さを逆手にとって地域活性化につなげた点が評価されたもの。2010年に始めた当初は8000人しかいなかった観光客が,13年には4倍の35,000人にまで増えている。観光客が訪れることで地域の旅館や温泉の売上げが、以前と比べて2〜3割増えているという。毎年変化を付けて魅力を維持しているそうで、去年からライトアップを始め、今年は触れるつららを作って、折って持ち帰りも可能にして子どもの人気を集めている。
この記事を読んで,この間参加した吉野の活性化に向けたマイクロ水力発電作成の会合を思い出した。水力も面白いが、吉野の特産である杉や檜の間伐材を利用して、小学生や中学生、一般観光客に、手作りの皿や椀を作る合宿みたいなことが考えられないかということが頭に浮かんできたのだ。小さなろくろや旋盤を何台か準備して、ある程度形を作ったものに自分の工夫をいれて削り出し、色を塗り、模様を入れさせるのだ。これは、吉野にやってきて午後の時間だけでは足らないだろうから泊まって貰う。地元の人が指導して、20人くらいがグループで作品製作を競うようにする。焼き物の絵付けなどは既にあちこちにあるようだが、このような木工が地域興しに繋がった例はないかしら。