効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北海道電力と太陽光発電

北海道電力は17日、売電申請のあった出力2000キロワット以上の太陽光発電所計画の4分の1しか発電電力を受け入れられないと発表したと報じられている。北電はすでに156万キロワット分の計画を受け付けたが、上限は40万キロワットと初めて公表したというが、このような数字をこれまで公表してこなかったのは怠慢だろう。内部で数字の精査を進めていたということだが、そんなに時間がかかるものだろうか。これまでに報じられた北海道のメガソーラープロジェクトの多くが、受付だけで終わってしまう可能性がある。系統安定維持に問題があれば電力会社は接続を拒否できる規定になっているからだ。これが欧米であれば、受け入れ側が対応する義務があると理解している。北電の場合、かなり安全係数をかけている可能性もあるし、数字の検証を第三者ができるようにはなっていないのが問題だろう。
北電の発電所に200億円程度を投じ、世界初の大型蓄電池を設置することが決まった。だが上限値は4万キロワット程度しか上乗せできないとみられている。北電は今後1件あたりの出力を抑制して契約できる数を増やすというが、系統の粗密は地域によって異なるから、一律の抑制はおかしい。出力を抑える期間が年30日超になった場合、従来は金銭補償が必要だったが、経産省はこのルールを撤廃するのもその理由を明確にしてほしいものだ。北電は一部の事業者を狙い撃ちするかもしれない。500〜2000キロワット未満の太陽光発電所の受け付けは3月末時点で28.9万キロワット(256件)。2000キロワット以上の受け入れ分を除いた容量は30万キロワットで、問題はないという。どこかがおかしい。