効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

低炭素の地域づくり戦略会議

午前中は病院で心臓のエコー検査を受けたのだが、予想以上に早く終わったので一旦家に戻り、午後1時半から開催される表記の会合に出かけた。これが第三回目。50人ほどの参加者だったろうか。今回は、一昨日参加した吉野町のマイクロ水力を核とした地域の活性化も説明され、その時に作ったユニークな発電機の現物も展示されていた。
奈良県再生可能エネルギー拡充への取り組みについて一般的な説明もあったが、定性的、網羅的で、具体像がよく見えなかった。続いて参加者は、太陽光発電、小水力、バイオマスの利用、という3つのグループに分かれ、できるだけ具体的な議論をするセッションになった。自分は一番具体像が見えにくいと感じていたバイオマスのグループに参加。このグループは10人ほど。奈良県は木質バイオマスの賦存量が多いとされるが、そのエネルギー利用がどの程度進んでいるかの情報をこれまで入手できていなかった。生ゴミなどの処理については、奈良市の環境部の方も対応に頭を悩ませておられるようだが、具体策について若干の情報を出してくださったのは有り難かった。
こちらからは、バイオマスという一括りではなく、それをもっと小分類にし、かつ地域特性をどのように反映させるかがこれから必要だし、他県での成功例、奈良県での具体的な取り組みの情報、失敗例とその原因などをもっと具体的に知る必要もあるという意見を述べた。奈良県バイオマスの実態を調査している方も参加しておられたが、具体像を把握する手法について模索しておられるように見受けた。バイオマスのエネルギー利用は、市民の身近な問題に置き換えて啓蒙し、参画を促進するようにしなければ、なかなか目に見える進展は出てこないように思う。もう少し具体的な情報を集めてみよう。奈良県には木材端材のチップ化をしているところはあるが、ペレットを作っているところはないようだ。どうしてか、など知りたい情報はいくらでもあるが、どこでこの情報が得られるかが分からないのが問題だ。