効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ドイツ企業が大規模ソーラーを日本に

ドイツの太陽光発電事業者、フォトボルト・デベロップメント・パートナーズ(PVDP)が、長崎県五島列島で総出力40万キロワットと国内最大級の発電設備と海底ケーブルを建設するということだ。2015年末にも運転を始めると報じられているが、これまで聞いた中では最大規模のものだろう。島には電力需要が多くないから、最初から九州本土への素電が想定されている。だが、遊休地を生かしたものだということだが、島の景観などに影響は出ないのだろうか。特別目的会社(SPC)を通じて投資家を募り全量を九州電力に売る計画だ。
PVDPは長崎県佐世保市宇久島と寺島にある耕作放棄地など合計約800ヘクタールに太陽光発電パネルを敷き詰める。九州本土まで約55キロメートルの海底ケーブルも敷設するということだが、二つの島も海底電線で結ばれるのだろう。この場合、太陽光発電からの電力は直流のまま二つの島からのものを合流させ、一本の高圧直流送電線で九州本土へ送られるはずだ。そうすれば、直交変換設備が一つで済むし、海底送電線での送電損失も交流に比べて少なくなる。日本でのメガソーラープロジェクトとしてもユニークな物になるのではないか。
ドイツの企業が日本に進出する可能性はあると思ってはいたが、これほど大規模な物に取り組むとは思っていなかった。この計画が発表されたと言うことは九州電力も原則的に電力購入にOKを出したと理解している。日本のソフトバンクがこれに参加するのかどうかは分からないが、投資者としてどういうところが参加するのだろうか。可能ならば五島列島の住民や企業、自治体も応分の参加をすることによって、メリットが享受できるようになってほしいものだ。