効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

発電所のトラブル

日本の電力会社は全て、原発が稼動しないために、火力発電所を定期点検時期を延長したりして無理矢理動かしている。ところが、機械物は必ず故障する。発電所の場合、発電を停めなくてはならないケースも多い。例えば、北陸電力は3月29日、福井火力発電所三国1号機(25万キロワット)の主タービンの振動が高めに変動する現象が発生した問題で、29日からタービン本体の点検を約2カ月間行うと発表したし、今日4日の新聞報道では、関西電力が3日、南港発電所3号機(LNG、60万キロワット)を停止している。通常運転中の同日午前4時37分頃、発電機設備で異常電流の感知を示す警報が鳴ったため作業員が調査したところ、計器用変圧器を収納する金属製のケースの点検窓から内部に白煙が発生しているのを確認し、午前5時47分に運転を停止した。この修理が終わっていつ再開するか未定ということだ。この南港3号機は4月1日に定期点検の法定期限を迎えていたが、今夏の供給力の確保に万全を期すため、定期点検を10月1日まで延期。昨年10月、今年4月に続く再々延長となっている。
同じような停止が他の電力会社でも起こりやすくなっているのは確かだ。老朽火力のご機嫌を取りながらピーク需要対応のために稼動を続けているのだが、それだけ致命的なトラブルにつながりやすいだろう。これまでも何回か同じようなことを書いてきたが、この夏のピーク時に複数の火力発電所が同じ時期に停まれば、供給不足になる可能性もある。停電が起きた時への備えをして置いた方が良いかもしれない考える人や企業の数も増えるに違いない。