効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

マイクロ水力発電の利用

今日夕方6時からの関テレで、吉野町のミニ水力発電プロジェクトの概要が放映された。今日午後は病院での検査日に当たっていたため帰宅が遅くなり、前半は見逃したが、ミニ水力は実際に使われるという現実が吉野の過疎地にあるということを教えて貰った。吉野の山奥にある村はどんどん人口が減って、放映された村では10戸しかなく、それもお互いに離れているために夜は完全に真っ暗になる。最近一部に街灯を取り付けて貰ったが、暗闇が多いことには変わりはない。また停電したら井戸水のくみ上げができなくなるなど生活に直ちに困る。この状態を少しでも改善することができるようにというのが、マイクロ水力開発の原動力だということを教えて貰った。
家の前を流れる小川の一部を堰き止めて細いパイプから水流を噴き出させ、自転車の前照灯に使う電気を発電するダイナモが付いたリムにこの水を受ける皿を付けたもので4ワットの発電をし、それを蓄電池に貯めておいて夜にLEDを実際に点灯させた画像を見ることができた。雪の深いところだから停電は稀ではないそうだ。その時にもこの小さな街灯が家の入り口にあれば、心丈夫だろう。再生可能エネルギーの買取価格制度の対象にもならない規模の水力発電にも、過疎の村には貴重な役割があることを知ることができた。全てがうまく行くとは思わないが、このような応用例が拡がれば、知恵を出す人も集まるだろう。これからもこの吉野町で進められる小規模水力発電開発プロジェクトを注目していきたい。