効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

フィルター

何年ぶりだろうか、キッチンの換気フードについているフィルターの本格的掃除をした。これまでもっとも汚れているのが三枚の内の真ん中だったので、位置替えだけをしていた。それを今回は全部取り外して、一体になっているフィルターセットを分解することになったのだ。表面の油汚れだけ最初お湯と洗剤で洗ったのだが、どうもその内側が目詰まりをしている様子なので、分解してみた。果たして細かい目の金網が組み込まれていて、汚れが多いところでは目詰まりが起きている。この汚れ落としはかなりの力仕事となった。後から考えると、この全体をまず洗剤入りのお湯に浸けて油を柔らかくしてやれば、可成りの部分が溶けてくれたかもしれない。フィルターセットの取り外し方も手探りだったので、パネルにゆがみが出たりして、復旧に苦労した。
これで思ったことは、フィルターの汚れや詰まりは外部から分かりにくいということだ。これは今回のような家庭のものではそれほどの問題にはならないが、工場配管などに多く取り付けられているフィルターが大きな抵抗になっていて、操業時間中余計な電力を消費するケースは多いらしい。節電対応としてこのような細かい部分で案外気付かない損失がある場合、一つ一つの電力損失は小さいが、積み重なると意外に大きなロスとなることを、中小企業のメーカーは知識として心得ているのだろうか。外回りが綺麗でも中身に問題があるのに気付かないでいると、電力料金を無駄に払うことになる。フィルター取り替えや掃除には当然コストがかかるが、それを補うメリットがあることは確かである。