情報機器をつなぎ合わせてデータを移動させるシステムであるイーサネットとUSBは、現時点で数ワットの電力を供給することができるようになっている。この電力供給能力が100ワットとなるものがこれから普及する可能性があることを知った。その場合、現在の電源コンセントに代わって、これらが部屋の壁に顔を出して利用されることになるかもしれない。100ワットの容量があれば、照明やパソコンなどはほぼ全て利用できる。それに加えて情報データを流す本来の機能を拡大すれば、建物内のエネルギー消費の制御も、非常にやりやすくなるだろう。今でもPCのUSB接続端子を使ってスマートフォンなどの充電をするのは当たり前になっている。これがオフィスなどのPCに電気を供給するだけの容量を持つことになるのだから、電子レンジ、空調機、冷蔵庫などの大型機器を除けば、殆どの電気機器を新しい端末で駆動できる。そうなると、これは直流だから、建物内の電力供給は直流化し、太陽光発電や蓄電池との相性も極めて良くなることとなる。全体のエネルギー効率も大きく上がるはずだ。