効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自宅で植物栽培

植物工場を始めるというニュースを目にすることが多くなってきた。LEDの利用で野菜を中心にした植物の生長を促進でき、コスト的にも従来方式よりも有利だからだ。しかし、一般農家の育てる野菜との競争に勝つためには、品質、納期など利点を多く持たなければならない。だが、このような高級野菜へのニーズが大きくなっているのは確かだろう。レストランチェーンが植物工場を手がけるケースもある。
そこへ新たに、自宅でレタスやハーブなどの野菜を水耕栽培できる装置を開発し、来年春から販売をしようと計画している企業がある。50万円ほどの装置は住宅に組み込んで、自然光も利用することで栽培時の光熱費を提言できるそうだ。インテリアとしてのニーズにも応えられる。30万円程度の部屋置きできる他商品もいずれ投入する計画らしい。首都圏を中心に売り出すが、土を使わずに培養液だけで、野菜や花を自宅で手軽に栽培できる。
この目の付け所は面白いと思う。家庭菜園を持つ人や,農園を借りて野菜の栽培をしている人も多い。自分もミニトマトとキューリを極めて小規模に今年栽培したが、稔りは小さいとは言えそれを食べることができるときには大きな嬉しさを感じた。肥料や水やりの手間は結構厄介だったので、水耕栽培でこれを引き下げることができるのならば、このような装置の魅力は大きいかもしれない。そして、ある程度は自前の野菜として安心して食することができるのだから、それに価格の高低を論じる余地はあまりなかろう。
ただ、水耕栽培には、培養液がバクテリアなどに汚染されないように気をつけないと、植えてある植物が全滅する。以前にイチゴの水耕栽培をしている農家から聞いたのだが、気を緩めると全部が駄目になることもあるという。その辺りの問題について解決策も含めたサービスを供給することができれば、この住宅向け水耕栽培装置はよく売れるようになるのではないか。僅かながら食糧自給率をあげるという自己満足もあるし、安心を自分で確保するという気分も味わえるのだから。