効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽光発電を停電時に使う

これまで、太陽光発電をとりつけても、停電したら共倒れになってしまって、蓄電池を接地しない限り電気を使うことができないと思っていた。ところが、今日の報道では、太陽光発電協会が、停電するのが昼間であれば、ちょっとした準備は必要だが1500ワットまでならば照明などに使う方法を公開している。太陽光発電を設置しているところでは昼間発電してくれているのに使えないというのは、大いに不満であるに違いない。この情報は広く知られる余になると思う。そこで参考になるのが、電気機器が消費する電力の大きさの一覧表だ。これも報道されているが、ここまでの細かいデータは見たことがなかった。いろいろな目的に使えるだろう。
いま参加している福岡スマートハウス・コンソーシアムのセミナーで今日午後一番に基調講演をした。このコンソーシアムは、スマートエナジー研究所のCTO中村良道氏を代表とする任意団体で、公的な補助金は貰っていない。公的なものと言えば、福岡市が保有する建物を実証場所として提供していることだけだ。この建物に太陽光発電、小型風力発電機、蓄電池を設置し、その電力の消費状況を見える化すると共に、蓄電池をうまく制御することによって系統からの電力消費を一定レベルに保つようにできることを実証している。蓄電池を多めに設置すれば、自然エネルギーだけで電力を供給することも可能だ。このプロジェクトには、企業や大学など30近くの組織が手弁当で参画し、それぞれが得意とする技術や製品を持ち寄って効率的な電力消費を実現する制御方法をこれまで約1年半に亘って開発してきた。それがほぼ完成し、今日と明日、どのようなものかを世に問う内覧会が開かれている。いま電力不足に悩んでいる関東、東北地域に、太陽光発電を使って蓄電池に電気を貯め、住宅やビルの電力を賄えるシステムを商品として供給できるかもしれない。自分はこのコンソーシアムのオブザーバーとして参画している。今後世界の標準となるようになってほしいと願っている。