効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

久しぶりに見た富士山

東京が快晴だったので、新幹線から富士山を綺麗に見ることができるかもという期待でE席に座った。こういう期待を持たせることはこれまで何度もあったが、最近は全部駄目で、前回などは富士山だけが雲にかかっていた。だが、今日は運良く僅かの白い雲がかかっているだけで、白い雪をかぶった全景を見ることができた。おそらく今年最後に見る富士山全景だろう。
だが、眺めている内に不安に似た感じが出てきた。つい先日起こった昨年の東日本大地震の余震といわれる地殻変動のことが頭に浮かんだのだった。地震学者は休火山である富士山が活動する可能性があるという。車窓から見える宝永山は比較的新しい噴火で形成されたものだ。同じことが起きないという保証はない。海に面する静岡県津波の心配もしなければならないが、富士山の噴火に対しても防災体制を考えているだろう。富士山をただ綺麗だなと眺めていることはできなかった。
過去にアジアで起きた大地震では、同じような規模の地震が1〜2年で同じ地震帯に沿って起きている。災害は忘れた頃ではなく、まだ記憶に新しい頃に起きるかもしれない。噴火に対しては人間が対応する方策はほとんどないだろう。2〜3日前に火山灰の下から鎧を着けた人の遺骸が発掘されているが、対応策についてみれば、その時代と現代でどれほどの違いがあるだろうか。