効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電力自給可能な住宅や地域

スマートハウス、スマートコミュニティーは、当分概念に留まると思っていたが、そうではないようだ。福島新エネルギー総合研究所は地元の設計事務所工務店と手を組んで、環境配慮型住宅の建設に乗り出す。来夏までに福島県郡山市で5戸を着工し、10年間で計100戸の建設を目指している。この住宅は太陽光発電パネルや蓄電池を備えており、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)の導入も検討するという。福島県福島第一原発の事故を受け、2020年度に再生エネルギー比率を全体の4割に高める目標を掲げている。太陽光発電は2020年度には09年度比で約26倍の100万キロワットに増やす計画。
奈良県生駒市ミサワホームが環境に配慮した「スマートタウン」を開発し、11月23日から分譲を始めている。約50戸の戸建て住宅で構成し、太陽光発電燃料電池の他、HEMSを標準装備する。住宅は4LDKが標準で価格は5000万円前後だそうだ。高級志向の人には手が届かない住宅ではない。太陽光発電を全戸に備え,電気自動車充電用の外部コンセントも全戸に取り付けている。生駒市は一定の基準を満たした宅地開発への助成制度「スマートコミュニティー推進奨励金」を創設し、その第1号としてこの事業に1戸あたり100万円を交付することを決めた。住宅地全体を対象にした助成制度は全国でも珍しいようだ。分譲後はミサワから地区内の発電や消費電力のデータを提供して貰って情報公開する方針だというから、まさにスマートコミュニティーのモデルになる。うまくデザインすれば、この地域は停電しても自前の電力で自立できるだろう。非常に先進的なプロジェクトではないか。