効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ハリケーンとニューヨーク

2日ほど前にハリケーンに襲われたニューヨーク市とその周辺で、数百万件の停電が起きている。地下鉄は到来前から運休していたから乗客が水没することはなかった。だが、水が入って変電所が一つ爆発している。これは想定外だったのだろうか。ハリケーンは想定していたが水の浸入までは設計時点で考慮されていなかったのだろう。全てを想定することがいかに難しいかが分かる。
ウオール街などにあるオフィスの多くは非常用発電機を備えているはず。特に証券取引所などはそうだ。一時取引を中止していたとは云え、停電が続いても十分な電力供給はできるようになっているはず。病院なども同じだろう。しかし、何時間の停電を想定していたかが問題となる。特に、ディーゼル発電機の場合には燃料を何日分もっているかが大きく影響する。天然ガスを燃料に使っているところは、停電によってガスの供給がとまることはないだろう。米国を貫く高圧ガス導管が生きている限り大丈夫だと思う。圧力制御さえできれば良いからだ。
今回ニューヨークが経験したことは、東京、大阪の災害対応計画に重要な教訓をあたえてくれるだろう。昔大阪の中心部が高潮に襲われた経験があるので、先輩的な位置にある。しかし、その後新しい要因が多く加わっているだろうから、もう一度水害対応策を見直す方が良かろう。