効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ダイムラーの電気自動車

ドイツのダイムラー車が「パリモーターショー2012」に、4輪駆動の電気自動車を出展した。4輪それぞれを駆動する電気モーターがあるという。これはインホイール・モーターと云われる方式のものだが、2013年1月からドイツで販売される。価格は41万6500ユーロ(約4170万円)と報じられている。この記事を見て、すぐ頭に浮かんだのが2004年に慶応大学が発表した電動8輪車エリーカのことだった。2011年末に日本であった「東京モーターショー2011」に展示されたが、商品化に向けての動きは最近も見られない。やはり8輪車というのは実用的には無理だったのか。かなりの数の企業が参画した開発プロジェクトができていたのだが。いま商品化されている電気自動車は、従来のエンジンを電気モーターに置き換えたもので、インホイール・モーターを採用したものはないはず。ダイムラーが4輪でこの形式を使って商品にしたのは、制御、安全性、駆動力などの問題点をクリヤーしたということだ。理屈ではカニの横這いのように横滑りして駐車もできるはず。なぜ日本が商品化の先頭を切ることができなかったのだろう。